1500年間絶えず続いた祭事「葵祭」を司る下鴨神社の宮司が語る、日本の原風景と古人(いにしえびと)の知恵。そして連綿と続く日本人の豊かな感性。「経済の効率化と拡大再生産に明け暮れる経営者にこそ必聴の講演」と評価が高い。
「ゆく河の流れは絶えずして~」の起筆で知られる方丈記は、下鴨神社の社家の子として生まれた鴨長明が同社内で執筆。800年前の平安時代末期は、源平争乱、福原遷都、平家滅亡、貞観の大地震、富士山噴火による大飢饉、鎌倉幕府成立など、まさに動乱の時代で、様々な天変地異に人々は苦しんだ様子を方丈記は活写している。2013年現在、起きていないのは富士山の噴火だけで、現代が平安末期の動乱・天変地異とあまりに酷似していることに人々は驚く。800年前の日本人が、どのように混乱を生き延び、国家を立て直してきたのか。その知恵と勇気についても講演。仏教が煩悩からの解脱を目的とする来世の救済であるのに対し、現世利益の神々を信仰することで、生きるための「見通す力」を得ることができる「神道」の深い知恵が得られる講演と聴講者評価は高い。
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講師紹介
あらき なおと
新木 直人
京都・下鴨神社 宮司
演題:「天変地異と動乱の時代を生きた鴨長明~方丈記800年にちなんで」