1956年7月15日、三重県桑名市生まれ。名実ともに日本長距離界、マラソンブームを牽引してきた第一人者。高校時代から本格的に陸上を始め、インターハイでは800m・1500mで二年連続二冠を達成。早稲田大学へ進み、故中村清監督の下、ランナーとしての才能を開花。箱根駅伝では4年連続で「花の2区」を走り、3、4年次では区間新(当時)を獲得するなど、スーパーエースとして活躍した。
トラック競技においても日本記録を総ナメにし、25,000mと30,000mでは世界記録を樹立(当時)。トラック・駅伝のみならず大学時代からマラソンで活躍し、現役時代は国内外のマラソンで戦績15戦10勝。圧倒的な強さを誇る。鋭いラストスパートでライバルを引き離し、鮮やかにゴールする姿は日本国内だけではなく海外からも絶賛され、多くのファンがその走りに魅了された。現役引退後は指導者の道に進み、オリンピック選手を3名輩出するなど後進の育成に注力した。
2011年より(公財)日本陸上競技連盟理事。13年4月より、横浜DeNAランニングクラブの総監督。現在は「横浜DeNAランニングクラブ エグゼクティブアドバイザー」。16年12月より(公財)日本陸上競技連盟 強化委員会・マラソン強化戦略プロジェクトリーダー。17年より(一財)東京マラソン財団理事。
講師紹介
せこ としひこ
瀬古 利彦
横浜DeNAランニングクラブ エグゼクティブアドバイザー、(公財)日本陸上競技連盟 マラソン強化戦略プロジェクトリーダー
演題:「心で走る」